ワインに興味を持つと、ワイナリーに行ってみたくなりますよね。ですが、いざ調べてみると意外と不便な場所にあることが多く、ワイナリー訪問は心理的なハードルが高いのが実情です。そこで、おすすめしたいのが都市型ワイナリー。ブドウ畑はありませんが、醸造設備を見たり、その場で作りたてのワインが飲める、ワイン初心者~中級者の方にオススメのスポットです。
■そもそも「都市型ワイナリー」って?
ワイナリーと言えば、郊外や農村地域にあることが多いですよね。これは、ワイン生産にとって必要なブドウ畑と醸造設備を管理しやすい範囲に収め、効率的な生産を行うためです。そのため、ワイン愛好家にとってワイナリー訪問は非日常を味わえる機会でもあるのですが、すこし遠い存在でもあります。しかし、1964年にアメリカで醸造設備のみ都市へ移す動きが出てきました。品質の良いブドウを都市へ搬入し、都市の醸造設備でワインの生産を行います。醸造設備にはテイスティングバーやレストランを併設して地元のお客さんや観光客を誘致することに成功し、ワインへの関心を高める結果となりました。日本には2013年、大阪に初めて都市型ワイナリーが誕生し、今では東京を中心に石川県の金沢ワイナリーや鳥取県の倉吉ワイナリーなど、各地に増えつつあります。
参照:https://www.gsum.osaka-cu.ac.jp/doc/rJUM/rjum01-6.pdf
■ワイン文化の発信地、コミュニティとしての機能
都市型ワイナリーのメリットはやはり、ワインをより身近に感じられること、ワインの文化や製造過程を体験型で学べること、そして作り立ての新鮮なワインを飲めることが挙げられます。先日、渋谷区にある渋谷ワイナリーを訪問してきたのですが、ここはレストラン併設タイプで、カウンター席を選択すると醸造タンクを眺めながらお食事が頂けます。

「日本ワインを日常に」「コトづくりのワイナリー」をコンセプトにしており、日本各地から取り寄せたブドウを渋谷ワイナリー内で醸造し、その過程をワイナリーに訪れた人に見てもらうという、コンセプトがしっかり活きているワイナリーです。都市型ワイナリー全般に言えることですが、作り立てを楽しむのが魅力なのでフレッシュでフルーティーな早飲みタイプが多いです。渋谷ワイナリーはその中でも特にフレッシュなので、まだワインを飲み始めたばかりの方にも馴染みやすいものが多いです。テイスティングセットも提供されているので、一人で行っても、友人同士で行っても楽しめます。

ボトル単位になりますが、輸入ワインの取り扱いもあるので、ある程度熟成させたものを飲みたいというニーズも満たすことができます。動画を作ってみましたので、ご覧ください!
清澄白河にあるフジマル醸造所も大変魅力的な都市型ワイナリーです。こちらもレストラン併設型で、イタリアンを堪能することができます。お料理のレベルが高く、フードフレンドリーなワインと相性抜群でした。ちょっとワインを飲みながら小腹を満たしたい時や、ワインを飲みながらしっかり食べたい時など、幅広く活用できる場所です。


まだ訪問できていませんが、台東区にあるBook Road 葡萄人というワイナリーも気になっています。こちらは会員制のイベントも定期的に開催しているようで、ワイン好きのコミュニティとして、またワインのトレンド発信の場所として大変興味深いです。
■活用方法は無限大?仕事帰りによるも良し、休日に出向くのも良し!
如何でしたでしょうか?都市に住む人にとって、ワイナリー訪問がライフスタイルの一部になりそうな予感がしませんか?もちろん、今まで通り旅行をしてワイナリー訪問をする楽しみも維持しつつ、仕事帰りや休日にふらっとワイナリーに行けるのって大変魅力的ではないでしょうか。推しの都市型ワイナリーが見つかれば、ワインライフが今までよりももっと楽しくなる事間違いなしです。ぜひ、色々と訪れてみてください!
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