オレンジワインとは?

暑さがようやく和らぎはじめ、そろそろスッキリ系の白やスパークリングよりもミディアム系のワインが恋しくなる季節ですね。今年の秋はオレンジワインなんて如何でしょうか。ここ数年、世界的にジワジワと注目度を高めてきているオレンジワイン。日本でも以前より見かける機会が増えてきました。赤、白、ロゼワインとは何が違うのでしょうか?味わいの特徴は?今回はオレンジワインの基礎を説明したいと思います!

オレンジワインという名称から、オレンジから作られているのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに、桃ワインやイチゴワインなど、ブドウ以外の果実酒の事を〇〇ワインと呼ぶこともありますからね。しかし、オレンジワインはオレンジではなく、白ブドウで造られたワインの1種。ただし、通常の白ワインとは異なる方法で作られているのが特徴です。
通常の白ワインは収穫したブドウをすぐに果汁にして発酵させます。赤ワインは果皮が持つ色素やタネが持つ渋味を抽出するため、収穫したブドウを破砕して果皮、果汁、タネが混ざった状態で発酵させ、色や渋味の抽出を終えてから液体だけを取り出して醸します。オレンジワインは赤ワインと同じように、収穫後に果皮、果汁、タネの混ざった状態で発酵させてから液体を取り出して発酵します。なので、白ワインなのに琥珀のような色合いと独特の渋みが出てくるのです。もちろん通常の白ワインも熟成させれば色が琥珀っぽくなるのですが、渋味が出るのはタネから抽出したオレンジワインならではの味わいで、この味わいが好きという方が増えているのです。

「オレンジワイン」という名称が誕生したのは2000年代ですが、この醸造方法自体は8000年前にジョージアで誕生していたと言われています。ジョージアといえばワイン発祥の地と言われていて、クヴェヴリという素焼きの大きな壺を使ってワインを醸造していました。歴史的な事情からジョージアのワインはあまり世に流通することがなかったのですが、イタリアのワイン生産者ヨスコ・グラヴナー氏によって1998年に再現されたのを機に少しずつ認知度が高まってきました。また、オレンジワインは化学物質や添加物を使わずに醸造していたという背景があり、自然派ワインや個性的なワインを好む愛好家にも注目され、一躍世界的に知られることになりました。

オレンジワインは独特の風味を持つワインです。ブドウの品種や醸造のスタイルによって味わいは異なりますが、比較的しっかりしたボディと複雑味を持つので、やや濃いめのお料理や中華料理、韓国料理などが合いやすい傾向にあります。お勧めの温度は10度前後。冷やし過ぎると苦味が強く出てしまうので、冷蔵庫で保管する場合は少し常温に戻してから飲むのが良いと思います。通好みなジャンルですが、白ワインの味わいに近いオレンジワインもあるので、まずはそういったものから試すのが良いかもしれませんね。

入門編としてオススメのオレンジワインはこちら。
オレンジワイン ヴィオニエ レセルバ オレンジ チリワイン 750ml
ヴィオニエという白桃やアプリコットのような華やかな香りのブドウを使ったオレンジワインです。苦味は控えめで、ブラインドで出されると通常の白ワインと間違えてしまうかもしれません。とてもバランスが取れた味わいで、入門編として自信をもってオススメしたい1本です。
購入はこちらから:https://www.budouya.jp/products/detail/7863

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