皆さま、こんにちは。Vino Divasの栗野 美智子です。
いよいよ今年最後の月になりました。クリスマスやお正月の準備を始められた方も多いと思います。ワイン選びがますます楽しい時期ですね。
さて、スパークリングが飲みたくなる時期ですが、私はもう少しボジョレーヌーボーを堪能したいと思っています。解禁日当日にセイコーマートで購入したボジョレーヌーボーがとっても美味しかったので、他のコンビニではどういうものが置いてあるのか何件か回ったのですが、解禁日から3日後のタイミングだとセイコーマート以外のコンビニでは見つけられませんでした。ワインの販売に力を入れているスーパーでも1種類だけだったり、酒屋さんでもボジョレーのコーナーが無かったり・・・。ワイン専門店だと数種類取り扱いはありましたが、今は皆さんネットで購入するパターンが多いのかもしれませんね。かつてどのコンビニでも数週間はボジョレーヌーボーの取り扱いがあったので、それを思うと少し寂しい限りです。最近のボジョレーはとっても美味しいですよ、と声を大きくして言いたいです。ですが、色んな売り場を探して気付いたのですが、スクリューキャップのものやパック入りのもの、プラスチック製のボトルに入ったものなど、昨今のワイン市場やエコ志向を鑑みた新しい売り方をしているボジョレーが増えていて、おもしろいなと思いました。そのうち空輸ではなく航送のボジョレーヌーボーも出てくるかもしれませんね。
ボジョレーの消費量自体が減っているのかもしれませんが、先日レストランに行ったらボジョレーの取り扱いがあったので注文してみました。場所はポールボキューズの東京大丸店です。

日本に入ってくるボジョレーの大半を占めていそうな、ジョルジュ・デュブッフの「ボジョレー ロゼ ヌーヴォー」です。ガメイ自体、もともと色は明るめですが、ロゼだともう1トーン明るい印象です。香りはイチゴ、ラズベリーなどの赤系果実、ライトな渋味と落ち着いた酸味で、通常のロゼよりはしっかりした印象ですが、比較的どのお料理にも合わせやすそうな印象です。

まずは前菜です。高知県産四万十ポークのパテ・ド・カンパーニュ サラダ仕立て。パテの中にはピスタチオが練りこまれており、食感のアクセントになっています。ポーク特有の香りはありますが、胡椒や付け合わせのルッコラと一緒に食すことで美味しく頂けます。ボジョレーの適度な渋味がポークの脂を流してくれる印象で、良い組み合わせだと思いました。

そして、期間限定のキノコのスープです。追加で注文しました。レギュラーサイズとラージサイズがあり、私はレギュラーにしたのですが想像以上に美味しかったのでラージサイズにすればよかったと後悔しました。キノコの香りと豊かなコクが素晴らしく、永遠に飲んでいたい気分でしたよ。これはボジョレーとは合わせにくいので、単独で頂きました。

メインは鶏もも肉か鰆のポワレから選べるようになっていて、鰆を選択しました。秋野菜と一緒にノイリーソースに絡めていただきます。ノイリーソースとはエシャレットやマッシュルームを細かく刻んで炒め、ノイリー酒や魚の出汁(フュメ・ド・ポワソン)で煮詰めたものです。酸味とコクのバランスが良く、白身魚のような淡白な食材とよく合います。ボジョレーの酸味とソースの酸味、コクの相性も良かったです。昔のボジョレーは酸味が強く、合わせるお料理を選ぶ傾向が強かったのですが、最近のボジョレーは良質なミディアムボディのワイン、という位置づけという印象です。なので、先日のブログにも書きましたが、イタリアンと合わせても楽しめると思います。

そしてデザートです。洋ナシのムース コンポートを添えて。とても滑らかなくちどけのムースと爽やかなジェラート、上品な甘さの洋ナシのコンポート。素敵なランチの締めくくりにふさわしい一皿でした。
数年ぶりに訪問したポールボキューズでしたが、サービスも良く、大変満足の行く内容でした。定期的にワイン会も開いているそうなので、今度お邪魔してみようと思います。
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