皆さま、こんにちは。Vino Divasの栗野 美智子です。
早いもので11月になりました。今年最後の三連休、いかがお過ごしでしょうか?いよいよ明日11月3日は山梨のヌーボーの解禁日、そしてもうすぐボジョレーヌーボーも解禁されます。収穫祭などを始め、ワイン好きにとって楽しいイベントが続く時期ですね。
さて、私は先日ヴィノスやまざき有楽町店で開催された日本ワイン会に参加してきました。1 -2 ヶ月に1回の頻度で日本ワイン専門商社CruXさんと共同開催されており、今回が3回目になります。今回はお酒の聖地、高知県のワイナリー「よさ来いワイナリー」さんのワインを飲み比べる会で、とても楽しかったのでレポートしたいと思います。
この日提供されたのは下記ラインナップ!

お気付きでしょうか。ブドウ品種が食用ブドウであることに・・・!
なんとこちらのワイナリーは食用ブドウをメインにワイン造りを行っています。サマークイーン、藤稔、Lux-Rela シャイニング(雄宝という天山とシャインマスカットを掛け合わせた巨大なブドウ)がリストアップされていますね。これを見た瞬間、大変ワクワクしました。
まずは簡単に「よさ来いワイナリー」さんの紹介をさせてください。こちらのワイナリーさんは四国初の都市型ワイナリーで、2021年から県内の醸造所にワイン生産を委託してきました。そして2023年に醸造所を設立し自家醸造を開始、2024年3月にグランドオープンした新進気鋭の造り手さんです。最初は0.9haの土地から栽培をスタートし、食用ブドウの栽培からスタートし、最近は少しずつヴィニフェラ系も植え始めたとのこと。クラファンで資金を多く集めた実績もあり、多くの人から注目されているワイナリーさんであることがうかがえます。代表の窪塚氏は、高知ならではのテロワールを活かした独自のワインを作りたいと仰っていました。山梨や長野とは違う、新しいタイプの日本ワインが今後は高知から続々と誕生するかもしれませんね。フェイスブックやインスタなどSNSを駆使した広報活動も積極的に行っており、これからが楽しみです。
また、面白いエピソードの一つに、醸造中に「よさこい」の音楽を流しているという話がありました。植物の栽培中にモーツァルトを聞かせる、という話を聞いたことはあるのですが、ワイン造りの過程で「よさこい」を聞かせているという話は初めて。音の振動がワイン造りに良い影響を与えるそうです。科学的な根拠は不明ですが、実際に発酵が早く進んだとのこと。

こちらはヴィノスやまざきさんが提供するおつまみ。鴨の生ハム、ナチュラルチーズ、パテ、チーズ風味のシュー、ポテトサラダとイワシが乗ったブルスケッタです。在庫がある日は追加料金でおかわりできるそうです。左側にあるシェーブルっぽいチーズはなんと牛乳で作ったのだそう。見た目はシェーブルですが、シェーブルのような酸味は少なく、ライト~ミディアムボディのワインに合わせやすいお味でした。
提供された6種類のワインはどれも今までに味わったことがないものでした。生食用ブドウとワイン用ブドウの主な違いは果皮の厚さで、ワイン用ブドウは皮が厚いので苦味や渋味を出すことができます。一方、生食用ブドウは果皮が薄いため、ワインの苦味や渋味が大変少なく、ワインが苦手な方ももしかしたら美味しく飲めるのではないだろうかと思いました。また、全体的にアルコール度数が10%前後の物が多く、身構えずに飲めそうです。特に2杯目に頂いた「藤稔 泡 2023(ロゼ泡)」はフレッシュな赤系果実と、どことなく出汁を感じさせる旨味があり、これから寒くなってくるので、おでんと合わせたら美味しいだろうな、など想像を掻き立てられました。3杯目の「Lux-Rela シャイニング 2023(白)」はマスカット系の大変華やかな香りと軽やかな味わいが印象的でした。暑い夏の日にシャワーを浴びてグイっと飲みたい1本です。4杯目の「Yosakoi-LABO #003 ぶどうと完熟ゆずの出会い」も大変ユニークなワインで、こちらはなんと柚子の果汁もブレンドされたフルーツワインです。高知県では柑橘類がたくさん取れるそうなのですが、中には余ってしまって困ることも。そういう地元の悩みによりそい、美味しく解決したのがこちらのワインです。ジューシーな味わいで、個人的に鰹のたたきやレモン系のあっさりしたパスタなどと一緒に合わせたいと思いました。

会場ではその日出されたワインを購入することができます。この日は荷物が重たかったので買えませんでしたが、後日ヴィノスやまざき有楽町店の日本ワイナリーコーナーにラインナップされるので、その時にでも。
よさ来いワイナリーさんのHPはこちら!
https://yosakoi-winery.com/
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