皆さま、こんばんは。Vino Divasの栗野 美智子です。
今回は以前よりアイデアを温めていた、本とワインの記事を投稿したいと思います。
皆さまは読書はお好きですか?私は昔から好きで、受験や仕事で忙しくなって読めない時期もありましたが、20代前半のころに松岡正剛さんの千夜千冊という書評のウェブサイトに出会い、そこからまた読書熱が再燃しました。いつか編集学校に入校して松岡正剛さん直々に編集術を伝授されたいな、と思っていましたが、昨日の訃報を聞いて叶わぬ夢となりました。やりたいことがあるなら、「いつか」ではなく「なるべく早く」やるべきだったな、と強く思った次第です。ともあれ、編集学校に入りたいという気持ちは変わっていないので、2025年の春入校を目指してスケジュールを調整していますよ。
読書の楽しみを教えてくれた松岡正剛さんへのリスペクトを込めて、私なりに本を語ってみたいと思い、本とワインの第一回目ならぬ第一夜はロミオとジュリエットを取り上げたいと思います。この作品、知らない人はいないぐらい有名な作品ですが、実際に読んだことのある方はどれぐらいいるのでしょう。シェイクスピアは高校のころにソネットを岩波文庫で読みましたが、実はロミオとジュリエットどころか、彼の戯曲作品を読むのは初めて。ではなぜ、この本を選んだのかといえば、ロミオとジュリエットにピッタリ合いそうなワインに出会ったから。

イタリアのヴェローナにあるパスクアという作り手の11 Minutesというロゼワインです。ワインの詳細は動画でお伝え予定なので、ここでは簡単にふれておくと、名前の11 Minutesは何かというと、スキンコンタクトの時間です。収穫したブドウを破砕した後、果皮を果汁に漬けて色素や程よい苦味などの成分を抽出するプロセスのことをスキンコンタクトと言います。白ワインだと破砕した後はすぐに果汁と果皮は分けるのですが、ブドウ品種の特性を活かしたいなど、意図的にすぐに分けないこともあります。このワインも果汁を絞ったあと、すぐに分離せずに11分漬け込みました。ちなみに品種はコルヴィーナが50%、トレッビアーノ・ディ・ルガーナが25%、シラーが15%で、残りがカルメネール10%。コルヴィーナとトレッビアーノ・ディ・ルガーナは固有品種です。

エチケットの丸い枠をのぞき込むと、女性の姿が。粋なデザインですよね。ワインのお値段は約3,000円で、そこまで高価ではないのですが、細部まで物語性を感じさせるデザインが素晴らしいです。ちなみに、11 MINUTESのすぐ下にイタリア語で「ODI ET AMO (オーディー・エト・アモー)」と書かれています。これは、「われ愛し、かつ憎む」という意味。カルミナという詩集からの引用とのことです。ちなみに、パスクアはヴェローナに位置することもあるせいか、ロミオとジュリエットという商品名のワインも造っています。なぜそちらを選ばなかったのかと言えば、あまりにも安直な気がしたから。そちらはスパークリングワインなので、私がイメージするロミオとジュリエットとは少し違うなぁ、と。泡と悲しい物語と言えばやはり人魚姫なので、それはそれで後日改めて投稿したいです。
さて、ロミオとジュリエットのあらすじやワインの味わいについては、こちらの動画で語ってみました。本とワインシリーズは動画作成にも力を入れたいと思っているので、是非ご覧いただけると嬉しいです。
書籍の「ロミオとジュリエット」はこちら
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Pasqua 11MINUTESはこちら
https://www.roji-nhb.jp/products/7552607?srsltid=AfmBOoo8HXBvgPOhuV9Um-dE2u-0nJQkpKtYSzaIWLPkYGMV3vV2Jovw
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