<埼玉県・浦和>ワイン食堂 ペコリーノ

埼玉県の浦和駅から徒歩6 -7分の所にある、地元の人に愛されるワイン食堂ペコリーノさんのインタビューをさせていただきました。今年で創業12年を迎え、ちょうどリニューアル工事を終えたばかり。シェフの秋元さんと、長年二人三脚でお店を支えてこられたワイン・接客担当の田中さんに、お話を聞かせて頂きました。

– 今日はお忙しいところ、インタビューのお時間を割いてくださってありがとうございます。では、早速なのですが、まずはイタリアンのシェフになろうと思ったキッカケを教えていただけますか?

秋元シェフ:小さいころから料理をする機会が多く、母の日や父の日に、両親のためにカレーとか、何か料理を作って褒めてもらった事が嬉しかったです。それが料理人を志す原体験となりました。両親が「料理人に向いているかもね」と言ってくれて、それから意識するようになりました。数ある料理のジャンルの中で、イタリアンを選んだのは、当時イタ飯ブームがあって、オシャレなイメージがあったから。とはいえ、やはり職人の世界なので大変なことも多かったです。

– お店ではシェフがお料理担当で、田中さんがワインと製菓担当のイメージがあります。

田中さん:パティシエというわけではないのですが、季節ごとにスイーツを作って提供しています。プリンとケーキを焼いています。ガトーショコラとプリンは人気があります。夏はチーズケーキ、秋はバスクチーズケーキ、冬はガトーショコラ、という感じです。

ペコリーノさんチーズケーキ

夏限定のチーズケーキ。フワッとした食感で、なめらかなくちどけ。

– 以前伺った時にガトーショコラを食べたのを覚えています。とても美味しかったです。ところで、お店の名前はなぜペコリーノなのですか?

秋元シェフ:「ペコリ―ノ」はイタリア語で「羊の」という意味があるのですが、羊にこだわっているというわけではないです。ダジャレになってしまうのですが、「ありがとうございました。ペコリ。」という意味のペコリーノ、お腹が(空いて)ペコリーノ、後はお客さんに覚えてもらいやすいというメリットを感じたからです。羊そのものも可愛らしいですね。

田中さん:そうそう。「ペコに行こう」みたいな感じで、お客様にも呼んでもらいやすいです。響きの可愛らしいイタリア語を探して、ペコリーノにたどり着きました。

秋元シェフ:ペコリーノという言葉を初めて知った人にも馴染みやすい感じがしますね。ちょっと隙がある感じが良いですよね。

– 確かに、覚えやすいし、可愛らしい印象ですね。そんなペコリーノさんですが、今年で12年です。レストランを経営していて、楽しいと思うのはどういうときですか?

秋元シェフ:お客さんから「美味しかったです」「楽しかったです」と言っていただけるのがすごく嬉しいです。他には、仕入れに行ったときに安くて美味しそうな食材を見つけた時はテンションが上がります。その食材をつかってお料理を提供して、お客さんから「これはお得だね」「安いね」と言ってもらえると、すごく嬉しいです。

田中さん:私はお客さんに会えるのがすごく楽しいし、嬉しいです。オススメしたワインを喜んでもらえたり、ワインに興味が無かった人がここで飲んだのを機に興味を持っていただいて、「家でも飲むようになりました」と言ってもらえると、すごく嬉しいです。

– 心温まるエピソードですね。今回の店舗リニューアルのこだわりポイントは何ですか?

田中さん:今まではポップな印象の内装でしたが、2024年3月にアルバイトの若いメンバーが卒業したという背景もあり、今後は「落ち着いた大人の雰囲気」を作っていきたいという希望がありました。壁の色をボルドーカラー(ワインレッド)にして、木目を基調にしてワインを連想する感じになりました。

– それは素敵ですね。リニューアルを機に、ご新規様も増えると思います。これから初めてペコリーノさんに来るお客さまに食べてもらいたいメニューは何ですか?

秋元シェフ:お肉の炭火焼きも良いのですが、おすすめは手作りのソーセージです。いつも3 – 4種類用意しています。塩漬けの腸を購入して、お湯でふやかします。後は機械を使うのですが簡単ではないですね。

シェフおすすめの牛肉の炭火焼。付属のスパイスと塩でシンプルに。

ペコリーノさん白ソーセージ

白ソーセージ。ふわふわした優しい食感とミルキーな旨味が印象的。

田中さん:ソーセージ造りは簡単なイメージがあるのですが、適度な圧力をかけてお肉を腸に押し出していきます。この作業、コツがいるので結構難しいです。

秋元シェフ:そうそう。失敗すると腸が割れちゃうからね。その時のコンディションを見ながら作っています。なので、ソーセージにはこだわりと技術・経験を詰め込んで作っています。一番手間がかかっているのが、白ソーセージです。

田中さん:1日ではできないです。仕込みだけでも2日はかかります。こだわりの素材を撹拌して、それから腸詰めするので、他のメニューと比べると工数が多いです。

秋元シェフ:白ソーセージは繊細なので、ちょっとしたミスで台無しになってしまうことがあります。他のイタリアンレストランではあまり提供していないので、お客様に喜んでもらえる事も多く、それがモチベーションになっています。なので、どんなに手間がかかっても、お客さんに喜んでもらえる限り、作り続けます。

– そんなこだわりが詰まった白ソーセージに、合うワインを教えてください!

田中さん:やっぱり白ワインですね。ほんのり甘口のリースリングが良いと思います。

ペコリーノさんワイン

店内ではグラス、デキャンタ、ボトル単位でワインがオーダー可能。

– なるほど。今日はお忙しい所ありがとうございました!

ペコリーノ 秋元シェフ

秋元シェフ。このキッチンで数々の絶品料理が作られています。

玉ねぎのグラタン風スープ。玉ねぎの香ばしい香りと優しい甘味、ガーリックの香りが食欲をそそります。元気を付けたい時にオーダーしたい逸品。

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